2012年09月09日

小同心クラック 2012年

小同心クラック  2012年9月1日(土)  前泊日帰り

 会の先輩方が登攀された時にご一緒できず、今年の7月14日にリベンジを試みたが雨のためルート変更と宿題になっていた横岳西壁  小同心クラックに登って来ました。

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                真ん中の岩峰が小同心クラック  

 S師匠の暖かいアドバイスとY主将のパワーに支えられ、又別ルートで登攀、縦走し力となってくれた会のメンバー。素晴らしい仲間たちを実感した登攀でした。勿論、小同心クラック最高!
 
 今年の美濃戸は林道が整備され乗用車でも慎重に運転すれば問題なく入山できる。それでも行き(夜間)は3台共に腹擦り1回、帰りの下りでは更に慎重に運転したがそれでもプリウス号は1回腹擦り。しかし往復二時間の歩行を稼げるのは本当にありがたい。

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                     整備された林道

 やまのこの駐車場で仮眠後、4時起床、4時50分行動開始。今回は3チームに分かれて行動する。①小同心クラック ②中山尾根 ③横岳縦走。まず美濃戸山荘前で中山尾根チームと分け、とかげの仲間は北沢の林道コースを赤岳鉱泉に。

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 鉱泉手前で少し雲が切れてきて、大同心が見えてきたが目指す小同心はガスの中。

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          赤岳鉱泉付近から大同心(左)とガスの中の小同心

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     アイスキャンディーの所にある物置?

 鉱泉で小休止、赤岩の頭へのルートを辿る。少し歩いたところで大同心陵へと登山道を右に折れる。ここからはバリエーションルート気を引き締める。

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           看板に身が引き締まる

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                ロープをくぐり、大同心ルートへ

 途中、半分から少し登った所でわずかな踏み跡を消すように倒木が倒れていた。右にクリヤーした場合、直ぐ左上しないとそもままルンゼの方に入り込んでしまいそう。

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                   明瞭な踏み跡を辿る

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                    倒木をやり過ごす

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                  見えてきた大同心

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 大同心が正面に見えるようになってくると左右の景色も顔を現してくる。思わずS師匠「ヤッホー!」すると硫黄の方角から「ヤッホー!」嬉しくなり次にとかげの仲間が「ヤッホー!」

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              樹林帯を抜ける

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                      硫黄岳方面

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                中岳と阿弥陀岳(少しガス)

 そんなかんなで大同心の基部に到着。鉱泉から1時間、順調なタイム。ここでヘルメットを装着し基部をトラバース。大同心ルンゼを小同心の取り付きに向かうポイントまで下降。

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       大同心ルンゼ。ここを少し下る

 大同心の基部手前をトラバースしルンゼを登るコースもあるということだが、解り易いルートを選択。いよいよ踏み跡はなく、取り付きまで草付きの斜面を詰める。途中少し暗い感じがする小同心ルンゼを越す。

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    小同心クラックへの取り付きへと草付を登る

 取り付きから見る横岳西壁の登攀ルートは、それぞれ素晴らしい、まるで舞台の真ん中に立っているようだ。思わず仲間が登じている中山尾根に向かい「ヤッホー!」それに呼応し中山尾根から「ヤッホー!」。会で同時に小同心クラックと中山尾根をやっている。この現実は凄いなー。

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            小同心の取り付きから、中山尾根

 さてと、1ピッチ目の準備。今回はS師匠から予めセカンドユマールで入るから二人でつるべでトップをやってと言われている。1ピッチ目のリードはY主将にお願いし、とかげの仲間は確保に。

【1ピッチ目】
 この1ピッチ目しっかりとした確保点が見当たらない。小さな岩角にスリングを掛け、セルフビレイはキャメロットで取るが、何とも怪しそうな確保である。Y主将スタート。安定した登り、カラビナを掛けるところに苦労しているみたいで距離が延びる。

 いつもトップをはっているS師匠は「ファイト!」「ガンバ!」と声援、セカンドは余裕だな、気楽だ、などと。そうこうしているうちにY主将が終了、続くS師匠はユマールでスルスルと。

 さあ、とかげの仲間の順番がやってきた。9月初頭のこの時期に本番は初めて、緊張する。フラットソールのつま先に意識を集中し登り出す。ガバ多く思ったより安定しているので躊躇わずグイグイと、従って息が切れる。ハアハアゼイゼイ快適なチムニーを。突然右手でつかんだ手のひら大のしっかりと壁に埋まっていた岩がグラリ。ヒヤッ!静かに丁寧に岩を押し戻す。慎重にホールドを探りながらスピーディーに。ハアハアゼイゼイ、確保点のテラスに着いてもハアハアゼイゼイ、本来なら直ぐにリードクライミングに移行しなくてはいけないが、ハアハアゼイゼイ  チョッと待ってください。

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             トップを登るY主将

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               1ピッチ目終了点から

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       S師匠セカンドで余裕のクライミング

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           久し振りの、とかげの仲間のクライミング

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                 ハアハア、ゼイゼイ

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                   結構高度感あり

【2ピッチ目】
 とかげの仲間がリード。確保地点のテラスから少し右に回り込んだチムニーを登る。回り込む距離が微妙にあり下はスッパリと切れ落ちているのでゾッとするが、山道主将のがっちりとした確保の安心感もありチムニーに飛び込む。

 少し広めのチムニーにガバホールド、1P目途中で掴んでいた右手のホールドがグラッと動き丁寧に押さえ込んだのを思い出し慎重に。ハーケンやボルト以外にも岩角にランナーを取りまさかの時に備える。視線を左に転じると大同心が下に見え、硫黄岳の方まで見渡せる。まさに岩の真っただ中、気分は爽快だ。傾斜がどんどん立ってきて頭に覆いかぶさってくる。

 一呼吸し右下を見るとチムニーが右に伸びている。「しまった!」と思ったが左上にはしっかりしたランナーが取れる岩角もあり三手ほどせり上がると右上にペツルのボルトが見える。GO!そのまま直上、オーバーハングを乗り越えそのまま小同心の右の肩にダイレクトに飛び出した。

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             とかげの仲間のリードクライミング

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            行く手を阻むハング
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                2ピッチ目終了点から赤岳

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                   S師匠が飛び出す

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        横岳山頂から、とかげの仲間たち撮影。2ピッチ目確保中

【3ピッチ目】

 Y主将のリード。ちょっとした岩の塊を越えると小同心の頭、横岳山頂から手を振る仲間(縦走組)に答えクライミング終了。

ザイルをまとめ、コンテで横岳山頂へ、ハアハアゼイゼイ、息をきらしながら仲間と握手し検討を称え合う。

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           ほんの一登りの3ピッチ目

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                  横岳山頂に抜ける。

 小同心クラックは、横岳西壁の真っ只中を登る爽快なクライミングルートでした。ピッチ数、登攀距離は短かいものの充実感を味わえる。
横岳山頂でしばし休憩、ポツポツ降りだした雨に追われるように山頂を後にした。


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ラベル:小同心
posted by とかげの仲間 at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | クライミング | 更新情報をチェックする
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